走る動作はザックリと、ストライド×ピッチである事は皆さんもご存知だと思われます。
ゆっくりのjogからペースを上げて行き、スピードとストライド・ピッチの関係性を検証したデータがあります。
そこには、ゆっくりなjogの時ではピッチよりもストライドが伸びる傾向があります。ストライドはスピードが速くなるに連れて伸び幅が緩やかになり、やがて頭打ちとなる事が判明しております。
逆に、ピッチはスピードが速くなるに連れて伸び幅が大きくなる事が立証されており、スピードを上げるのに重要なのはピッチを上げる事だと言う事が理解できます。
だとすれば、ピッチを高める事を阻害する無理なストライドを広げる事は、スピードの上げ幅を抑える原因になるのではないかと私は思うのです。
人それぞれの適性ストライドを見付け出し、そこでピッチ力を貪欲に高める事が、スプリント能力を伸ばす為の効率且つ効果的なやり方だと私は確信しております。

参考文献:コーチングクリニック2017年5月号 「ピッチを高めてスプリント走能力を向上させる」 柳谷登志雄(順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 准教授)