兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

速くなる為のポイント

中長距離で、速くなる為のポイントは、

①ランニング効率を良くする。
②エネルギー効率をアップする。
③必要な部位と必要な筋繊維のアップを計る。
④トレーニングに耐えれる体を作る。

大きく上げると、この4点です。

①で特に重要なのは、自分にあった(ここが大切)最良のフォームで走る事です。

ピッチ走法とストライド走法、フォアフットとミッドフットとヒールストライク、それに着地ポイント、それと自分の体(骨格)の歪みや筋肉の質に可動域の左右の違い、これらを全て引っくるめた中での最良のフォームを見出だす事です。

よく他のコーチが現在の主流や、自分の好きな走り方に選手をはめ込もうとします。結果、更にボロボロになるケースを私自身もよくみます。人それぞれタイプはバラバラ。そんな単純に考えられるほど甘くはないと言う事です。

私自身、フォームの改善をする際は色々考えながら、相談しながら、手探り状態で見つけるのですから…。

②エネルギー効率については、乳酸値が上がり出すAT値(無酸素性作業閾値)、乳酸値が急激に上がるOBLA(Onset of Blood Lactate Accumulation:乳酸蓄積開始点)の閾値の中で、いかにそのレベルを上げて行くかと言う事です。その為には、有酸素能力を高めるトレーニングや耐性を高めるトレーニングが必要です。

③必要な部位の筋力を高める事は、無駄なトレーニング労力と必要でない箇所に筋力がアップする事で余分な重りとなる事を避けると言う事です。この場合、スピードアップに繋がる以外の、故障を防ぐ為の必要なだけの筋力を付ける事も含みます。

この点、他のスポーツとは違い、中長距離のランナーには、筋トレで鍛えるのは極めて難しいと言う事です。不整地を走るjogやクロカン、そしてヒルトレが有効なトレーニング手段だと私は感じます。

必要な筋繊維のアップについてですが、もちろん中長距離にとって遅筋繊維(SO繊維)を鍛える事は重要である。しかし、最終的に鍵となって来るのは、速筋繊維の中でミトコンドリアを保持していないFG繊維から、派生して生まれるミトコンドリアを保持し有酸素運動を可能にしたFOG繊維をいかに増やし発達させるかになって来るかと思っています。

FOG繊維を増やす為には、jogなどの低強度では効果が無く、ある程度の高強度のトレーニングが必要となる事です。

ここで大事なのが、「ある程度」と言う事です。私のトレーニングメニューに短いスプリントトレーニングをほとんど入れていないのにも、ここがあります。短いスプリントトレーニングを入れる事で、速筋繊維の中のFG繊維はFOG繊維に派生する事なくFG繊維を高める結果に繋がるのです。そして、いわゆる太い足に…。

④そして、一番疎かになりがちなのが、このポイントです。正直目に見えず、直接結果には繋がりません。しかし、ここを疎かにすると、故障が絶えず、高負荷のトレーニングが積めなくなります。jogと言う事のは、そう言う意味でも重要な役割を果たすのです。

こんな内容では、ポイントがザックリで、じゃあ何をすればと思われる方がほとんどでしょう。じゃあ、我がチームに来て下さい(笑)。