兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

肩甲骨を使う→背骨を揺らす→骨盤を前後に動かす→✕

ストライドを広げる為に、骨盤の左右を前後に揺らす。そして、そうなる為には連結している背骨を揺らし、背骨を揺らす為に肩甲骨を大きく動かし、その為に腕をシッカリと振る。今までの定説では、そう言われて来た。もちろん私もそう指導してきましたが、今はそれが違うと私個人的な見解だ。

 

なぜなら、ストライドと言うものは、接地から接地、つまり空間間の移動であり、決して足を広げた長さではないからだ。

 

ストライドを広げる為に重要なのは、足を地面に着地した時に得る地面からの反発を大きく、そして上手く前方方向の力に変える事だと私は思う。

 

自分の適正以上に骨盤を揺らし足を広げた場合、ます着地した際に蹴る姿勢に入ってしまう。そして、地面を蹴った場合に足は前に持ってくる為に大きくスイング(振り出し)を必要。尚且つその時に足を畳み込み捲き込まないと前方に速く持ってこれない。そうなると、次の着地時に理想の体勢に追い付かず体の真下より大きく前で着地してしまう。つまりリーチアウトである。

 

リーチアウトの悪い点、①着地の衝撃が高い。②足の運びにブレーキを掛けスピードを殺す③必要以上に筋肉を使いエネルギーロスにつながる。④体に力みが産まれる。

 

更に、それまでの動作、足の蹴り上げや捲き込み、そして振り出しにも筋肉を使うので、必要以上の力みとエネルギーロスを産む。

 

そう言った観点から、肩甲骨を大きく動かす必要はない。つまり、腕を必要以上に大きく振る必要はない。背骨を揺らして骨盤を必要以上に大きく前後に動かす必要はない。

 

大事なのは、力みのない自然体と着地時に足が体軸の真下(正確にはやや前)に押す事によるランニングエコノミーを高める、そして着地時に腰から足先まで出来る限り一直線に足を固める事で地面からの反発を得る。

 

それが、無駄のない個々に適した理想のストライドと変わる。