よく指導者は、文献のデータや、どこやらの情報を元に、全ての選手に同じランニングフォーム・動きを嵌め込もうとしたがる。
しかし人はそれぞれ、身長や体重、骨格の作りや歪み、関節の可動域、体のバランスからリズムの取り方、そして性格、全てが違うのに、同じ型に嵌め込むのには無理がある。
そうした指導者は、そうする事で良くなる事しか頭にないのが理解出来る。
しかし、ランニングフォームはそれほど甘くない。一度リズムやバランスが崩れると、修正するのにどれ程時間がかかる事か…。
例えば、ピッチで走る選手にストライドを広げる事を強要する。指導者は、そこだけに視点を置き、選手に修正を強要しますが、そうする事で馴れ親しんだ体内のリズム、そして歩幅とリズムのバランスが狂う事での着地ポイントのズレ。良くしようした事が、かえってランニングエコノミーを悪くするのです。
悪くなる理由が一杯有りすぎて、どれが原因で引き起こしたのかが判断しにくいのです。
なので指導者は、当然の事ですが、選手のフォームをいじる時は、その責任も持ってもらいたい。
責任を持てないなら、ええ格好していじるな!そう言う指導者は三流です。