日本は古来から目上の人を敬う精神の強い国民である。その精神、戦時中の軍国主義の時代は大きく現れている。
上の命令には絶対服従、上が右を向けと言えば右を向かなければ行けない。
そう言う時代である。
その軍国主義の名残がスポーツ界にも今だに蔓延している。特に学校と言う領域では、そう言った風潮がまるで当たり前かのように蔓延る。
指導者と選手、先輩と後輩、保護者と選手、指導者と保護者、OBと選手、OBと指導者など。
時には口答で、時には体罰と言う名の暴力で、上から圧力を掛け、そして下は服従を余儀なくされる。
目上の人を敬う気持ちや姿勢は大事だとは思う。
しかし、ここで冷静に考えよう。スポーツの技術の向上や力を付ける事において、そう言った精神は効果をもたらすのか。そうではないだろう。むしろ、個々が力を付ける事に対して弊害の何ものでもない。
では、何故変えようとしないのか。
その原因は、その目上に依存する体質があるからだ。
教えてもらう為、好かれる為、止めさせられない為、使ってもらう為、将来の学校や仕事に引っ張ってもらう為、資金の援助を頂く為。
そして、もっとも悪しきなのは上でされたから下にすると言う考え方である。
私は思う。
依存は止めよう。自らの手で考えよう。奉仕の精神を貫こう。そして、強要や強制ではなく助言程度にとどめよう。本人の意思や考えを尊重しよう。
そうすれば、必ずスポーツは良い方向に向かうはずだ。
私はそう信じたい…。