兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

老いても競技を続ける理由

私も、もう50歳を越えました。正直、体力は下り坂。仕事で思うようにトレーニングが積めない事もある。ちょっと頑張れば、すぐ怪我や故障。

私がトレーニングによく使う垂水健康公園に、普段から同じ時間帯にトレーニングされる60歳を過ぎておられるランナーと遭遇する事が多く、挨拶を交わしたり、ちょっとしたお話しをしたりするのですが、つい先日に少し長く話す機会があり、色々とお話しをさせて頂きました。その方は昨年の9月に大腸癌が見付かり、手術、そして入院されたそうです。その後、転移が見付かり抗癌剤治療をされたそうです。それでも、中止になってしまいましたが、姫路城マラソンに出場すべく不完全な体調を推してトレーニングに励んだそうです。今は、もう昔のようなスピードが出ないですが、トレーニングを続けて秋の マラソンに向けているとおっしゃっていました。今日も走っておられました。正直、凄いなと思います。

話しは戻りますが、歳を取り体力が衰え出すと、走る事に対する目的を見失う方々が増えるのは確かです。記録が出せない、すぐに疲れる、気持ちが前向きになれないなど、色々考えて考えて、気持ちが迷うのです。

私が走る目的は、そこに自分と言うものが生きている証明を見出だせるからだと思います。もちろん、体力は落ちて記録は下降線。それでも、昨日の自分より少しでも今日の自分が良くなる為に、トレーニングにもがき、もがき続けているのです。

走るのが好きで片付けたら、それまでですが、体が動くまでは自分の中で小さな目標に向かって挑戦し続ける事、それが自分自身だと思い、やり続けています。

命を全うするって、色々あって決して楽では無いですよね。走る事も、それと同じような感じで私は続けているのかもしれません。

私の考えは私自身の考えであり、人それぞれ走り続ける理由はマチマチだと思います。人生を全うする事が一番重要な事で、その中でやり続けるのも選択肢ですし、休むのも選択肢、そして辞めるのも選択肢。それで人生がマイナスとならないのであれば、私はいずれの選択肢も間違いでは無いと思います。