兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

長距離トレーニングの断捨離①

時間短縮、無駄な疲労しない、これら効率良くトレーニングをする上でトレーニングを断捨離する必要が私はあると思います。

 

今回は、その中でインナーマッスルを鍛えるや体幹レーニングと言われる中の腸腰筋を鍛えるトレーニングについて断捨離したいと思います。

 

腸腰筋を鍛える事での効果について、メディアからの情報では腿を上げる力が強くなる点や体軸が安定すると言う情報が流れています。

 

そもそも、それは体幹レーニングを推奨するメディアの情報に振り回されている感があるのではないでしょうか。

 

先ずは、腿が上がると言う情報です。確かに立って静止した状態で腿を上げる為には腸腰筋が使われます。

 

では、静止した状態で腿を上げ下ろしして見てください。何分出来るでしょうか。

 

1時間出来ますか?

 

数分しか出来ないですよね。

 

でも、トラック種目3000mで10分前後、5000mでも15分前後走る訳です。マラソンになったら3時間前後。

 

つまり、長距離を走る際にはほとんど意識(筋肉を緊張)させて使用していないのです。

 

例えば、レースを走って腸腰筋が筋肉痛になったとか、腸腰筋が攣ったとか経験ありますか?

 

無いですよね?

 

走っている時に腿が上がるのは、大腿筋や大臀筋を使って足を下ろした際の反動や反発で反対の足が上がるのです。

 

そもそも、腸腰筋は細い小さな筋肉。鍛えた所で強くなるのは僅かです。

 

本当にそんな筋肉の為に10分、20分、時間を割いてトレーニングをする必要があるのでしょうか。

 

その時間を走る時間に回した方がより効果的だと私は思います。

 

ウェイトトレーニングに時間を回すなら大腿筋や大臀筋を鍛えるトレーニング、例えばスクワットなどに…。

 

走っている時に必要以上に左右に揺れるのは重心移動が上手く出来ていないから。逆に必要以上に腿に力(緊張)を入れる走りになる事で足がリーチアウトし、体の軸より前に着いてしまう。そうなるとランニング効率(ランニングエコノミー)を悪くしたり、故障を引き起こすリスクが高まるかと思います。

 

だから、私は腸腰筋を鍛えるトレーニングは必要が無いと思う。もし、その時間を走る事に使わないのであれば、休みに回した方がよっぽど良いと思う。