兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

サーキットトレーニングは必要か?

冬場、特に中高の学校でよく行われるのが、サーキットトレーニングです。数種目の運動をjogで繋いで数セット繰り返すトレーニングです。特によく種目にされるのが、腹筋、背筋、腕立て伏せ、腿上げ、スクワットやバービースクワット、レッグランジって感じでしょうか。

 

サーキットトレーニングの効果としては、有酸素トレーニングの効果、プラス筋力トレーニングの効果です。エアロビクスに近いトレーニングだとも言えるかと思います。学校で行われる理由は、冬場は体力作りだとか、周りの学校も行っているからだとか、ただ漠然とした考えのもとで行われているように思われます。

 

果たして、中長距離ランナーにとってこのサーキットトレーニングが本当に必要なのでしょうか。

 

そもそも、中長距離ランナーにはjogと言う有酸素トレーニングがあります。それ以外にも有酸素トレーニングを高めるトレーニングは山ほどあります。走る事=有酸素トレーニングになるのです。そして、筋力トレーニングの効果については走る事以外で付けるのはリスクが高いのです。必要の無い所に無駄な筋肉を付けてしまうからです。走る時にあまり使わない所に筋肉を付けた場合、筋肉の重りとなってしまったり、他の筋肉とのバランスが崩れ、パフォーマンスが落ちるケースも発生します。

 

サーキットトレーニングをした後、しばらく筋肉痛になる事がありますよね。それは、走るのに普段それほど使わない筋肉だからであり、いわば重要視して鍛える必要性の無い筋肉なのです。

 

まだまだ実力的に上でなく余裕のある方や、体力的な余裕のある方は、そのトレーニングで少々無駄な筋肉を作ろうが、何の問題もなく記録が詰まり、伸びて行くでしょう。しかし、実力が上のレベルに立った時や体力の限界に近づいた時に無駄な筋肉とトレーニング時間を割いた事が後々響いてくるのは間違いないと私は思う。

 

だから、私はサーキットトレーニングは中長距離ランナーに必要ないと断言する。

 

ましてや本当に必要なトレーニングだったとするならば、冬場だけでなく一年中を通して行っているであろう。