レースの結果だけで今の自分を判断される方が多いようですが、レースも一つの過程として捉えて欲しい。
もちろん、レースですので練習とは違い、結果を出そうとする気持ちは大切です。
ただ、全てのレースを良い状態で参加出来る訳ではありません。良くない状態の時にどう走るか、その過程がもっと重要だと言う事です。そして、その過程の先に結果があるのです。
レースの中盤や終盤で、今日の状態、そして今の記録状況から好記録が望まれないと感じた時、頭の中で諦めが生まれ、頑張りに手を抜く方がおられるかと思います。
しかし、そこで最後まで粘る、踏ん張る事で、レースを振り返った際に、中盤や終盤の一杯になった状態でも、何秒イーブンでキープ出来たとか、ラスト何秒で走れたとか、何秒落ちまでに抑えられたとか、悪い中でも良い点が見つけられ、次のレースへと繋がって行くのです。
つまり、それが次への過程です。
現代の科学の進歩が進む中、精神論的な考え方だと思われるかも知れませんが、「心」と捉え、世に心理学と言うものが存在するように、技術、体力同様、心理的要因がレースや競技人生に影響する事は少なからずある事を認識してもらえたらと思います。
過程を大切にし、技術と体力を上げるだけでなく、心のスキルも上げたいですね。