兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

私の考え、トレーニングは「シンプル」に

陸上競技長距離界には、多種多様な選手が存在するのと同様に、多種多様な指導者が存在する。経験を優先する指導者、科学的トレーニングを優先する指導者、運動生理学(運動と体働き)を大切に考える指導者、指導者優位で選手に落とし込む指導者、選手優位で選手に寄り添う指導者。一番駄目な指導者は理論や理屈を説明せず、やみくもに叱咤する指導者です。これは、問題外だ。

さて、そんな指導者達は色々なトレーニングメニューを考え、選手に実行してもらう。今回、その中でピックアップするのは、トレーニングは「シンプル」にである。トレーニングの効果と理解、体への影響を考えれる方になればなるほど、トレーニングはシンプルになっていくのだ。トレーニングには一つ一つ、狙いがある。色々な効果が考えられるトレーニングでも、主とした狙いがある。そして、体はたった一回のトレーニングであれもこれも学習し成長する事はない。ですから、一回のトレーニングで一つの効果を浸透させる事が大切なのである。それが、一番効果(体への影響)をもたらすのだ。心配しなくても一年は365日あり、例えば10年行えば3650回のトレーニングを積む訳である。そう考えると、一回一回のトレーニングで、トレーニングの主旨を決め、いかに効率良く進めるかが重要となる。そのため、トレーニングはシンプルになって行くのだ。

大きく分けると、ペース走(テンポ走)とインターバルやTTを織りまぜる必要はなく、小さく分けると細かく色々な距離のトレーニングを行う必要はない。10000mペース走+400m×3本インターバルや、1000m+900m+800m+…+200m+100mのレペやインターバルは要らない。行う目的が分かっていないの同時に、一つのトレーニングに集中させない証拠である。

まあ、こう言うと反論される指導者は山のようにいるかなと思いますが…、運動生理学を軸に経験よりも少しでも科学的なトレーニングを取捨しながら取り入れようとしている私としましては、どうだかなあと言う指導者である。

これ以上言うと愚痴になりますので、今回はここまでにしたいと思います。