兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

高校から大学での中距離トレーニングについて

高校から大学、特に大学に入ると中距離種目を目指す方は中距離種目に特化したスピードトレーニングをするべきだと私は思う。しかし、現実は中距離種目特に1500mは長距離種目のスピードを付ける為のような目的の位置付けにある傾向です。また、中距離種目に向いている方でさえ、長距離を目指す方へと選手も指導者も流れていく。それが、中距離種目が発展しない大きな要因である。

 

確かに、体の出来ていない成長期の中学生に負荷の高いスピードトレーニングは故障のリスクと発育の阻害が大きく良くはないと私は思う。しかし、高校から大学へ、自分の資質をある程度感じた選手、その中で中距離種目に資質を感じた場合、選手も指導者も迷わず中距離種目に特化したトレーニング、特にスピードトレーニングを積み重ねるべきだ。

 

中距離種目も短距離種目と同じで、ある程度のざっくりとしたタイムは長距離種目と同じトレーニングをしていても高める事は可能です。しかし、洗練されたスピードはそれに特化したトレーニングでコツコツと積み重ねるしか他ならないのだ。一気には詰めて行けないと言う事です。その域のスピード作りには、回復も含めて時間を要する。長距離種目のトレーニングを削がないと詰み上げれない事もあります。テンポ走(ペース走)よりはインターバル、600m~1000mのミドルインターバルや2000m~3000mのロングインターバルよりかは200m~400mのショートインターバル、また種目に特化したレペティションも重要になってきます。ウインドスプリントや動きづくりの重要性も長距離種目より増してくるのです。

 

生涯で短いピークの時期をどれだけ内容の濃いトレーニングにする事が出来るか、それが今後の中距離種目の発展の鍵となるでしょう。

 

今回の東京オリンピックでの田中希実選手の活躍や、横田真人TWOLAPS TC代表の活動が中距離種目と言う種目の認知の上でも今後の大きな発展に繋がる事を私は心から期待しております。