兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

自信から確信へ~新たなトレーニング方~

2023年10月1日、私の新たなトレーニングが自信から確信へと変わった瞬間である。

2023年3月3日、私のもとに1本のLINEが入った。それは、某関東の箱根駅伝のシード校S大学に昨年から入部した子からのLINEである。故障をしていた事は以前から聞いていたのだが、そのLINEの内容はとても非情なものだった。後1ヶ月で故障を治しその月のレースでベストを出さなければサポートに回るか部を辞めるかの選択肢を監督からせまられたのだった。到底そんな事は難しい事を分かっているのに、難題を叩き付けられた。彼は走る道を選び、通信教育学部に移り、そして実家に戻るとともに私の指導を選んだのだ。

私は、今までの日本のやり方とは異なるトレーニング方法で彼と向き合う事を決めた。そのトレーニングは、少し前から興味があり、少しずつチームの子らには取り入れていたトレーニングだ。今回腰を据えてどっぷりとそのトレーニングで進めていくのは初めてだった。ヨーロッパでは主流となりつつあるマリウス理論である。私の今までのトレーニングの主流だったのは、リディアード式だった。そのやり方は今にも沿ったとても良いトレーニングなのだが、如何せんかなり昔のトレーニングな為、これはどうかなあと言う矛盾なトレーニングもあったのだ。ですから、これを機にリディアードの良い所は残しつつ、マリウスのやり方を主流に、彼の現状を踏まえた上で、私なりのアレンジをしたトレーニングで試みたのだ。

どんなトレーニングなのかについては、今回シークレットにしたい。ただ、キーワードを上げるなら、速筋の開発、閾値強化、FG筋繊維→FOG筋繊維と言った感じです。このトレーニングの利点は、時間を掛けない点、やり方によっては足に優しいと言っても良いくらいです。

3回レースに出場し、その最初から2回のレースでは、1回目は短期間でベストタイム近くまで、2回目は勝負争いが出来た事、それもベストタイム近くで。しかし、それでも自信から確信には繋がらなかった。何故なら、2年間止まっているベストタイムを出した訳ではなかったから。そして今回10月1日、3回目のレースでベストタイムが2年振りに2秒縮めて出せた事により、ようやく私自身も、このトレーニング方法が正しいと確信したのだ。

もう、私の中でブレる事は無い。このトレーニングのやり方で、これからも彼の成功へのアシストを続けて行く所存だ。