兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

いつも悩む事

私の心の中で、いつも悩む事があります。それは、走るのを楽しむ事と競技の為に自分をどこまで追い込むよう伝えるかです。走りたいと思う時には走って気分が乗らない時には走らない。そうであれば、間違いなく走るのが楽しいかと思います。しかし、結果を出す為には好きな事や楽な事だけでは限界があるのです。どこまで苦しいトレーニングや厳しいトレーニングを追い求め、尚且つ心から走るのが好きでいられるように導けれるのか、その駆け引きと言うかバランスと言うのに常に悩んでおります。

先日、スポーツジャーナリストの宮嶋泰子さんが、Facebookにスケートボート女子の10歳神童スカイ・ブラウンの記事をアップしていました。彼女は日本人の母と英国人の父を持つハーフなんですが、出身国である日本ではなく、自分が楽しめたら焦る必要は無いよと言ってくれる英国で2020年の東京オリンピックを目指すそうです。彼女にとって競技を好きであり続ける事が大事であり、そう言ってくれる英国に凄く関心が沸いたそうです。

その時のFacebookでの宮嶋さんとその友達とのコメントの内容が忘れられません。それは「enjoy」をどう訳すかと言う事でした。宮嶋さんは、「面白がる」と訳されてはと言う事です。亡くなられた名女優、樹木希林さんの言葉だそうです。「楽しむ」と言うのは客観的だけど「面白がる」には主観的で能動性が強い意味合いが含まれています。スピードスケートの小平奈緒選手も感銘を受けているとの話しです。

確かに他の指導者を含め私も、チームの皆さんに走る事を楽しんで下さいとよく話します。しかし、それとは別に競技に関わる以上、結果を出して行く事も必要になります。時には苦しい練習ややりたくない練習をしなければ結果には現れてきません。そんな時、楽しんで下さいと言うよりかは、面白がって下さいと言う方が、「enjoy」の略し方として正しいように思えるのです。

だから…、楽しむ<面白がる、ただ楽しむだけのトレーニングを追究するのではなく、「厳しい」「苦しい」トレーニングも自分の成長を伸ばす為に面白がると意味を成し、どんどん前に突き進めるような指導と言葉の導きをしていきたいなと徐々にですが、自分の走る指導への方向性を定めつつあります。

https://www.afpbb.com/articles/-/3215694