兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

良き指導者との出会いは重要

競技を続けていく中で、学校やクラブチームでの色々な仲間と出会う事は刺激し合い、苦楽を共にし、切磋琢磨する上で重要です。それと同時に、良き指導者に出会えるか出会えないかが、競技力を向上する上で、長く現役を続ける上で重要となります。もちろん、競技をするのは自分自身、どんな指導者であろうと最後は自分で考え、実行して行かなければなりません。しかし、指導者はそんな競技者への道標でなくてはならないのです。なぜなら、正しい道からずれる指導をすればするほど、辿り着く終着点が早く、そして短いものとなるからです。

 

どんな指導者が良くない指導者か。

 

一つは、自分の置かれた立場を優先してしまう指導者です。学校の為、チームの為、自分の為、それが競技者の為になると錯覚し、勝利主義を優先する。競技者には必要以上の無理なトレーニングを負わし、故障すれすれ、又は何度も故障を繰り返さす指導だ。耐えきった者は先はどうであれ、その時点で大きなパフォーマンスを見せるだろう。耐えきれなかった者は潰れるのみ。変わりはなんぼでもいるからと言う考えからくるのだろう。

 

また一つは、経験則だけで指導をし、全くトレーニングについて勉強や研究をしない無知な指導者です。トレーニング理論は日々変化します。極端な話し、昨日正しかった考えが今日には正しくなかったとなる。経験則だけで指導をするのは、後退はあっても前進はないのだ。

 

そしてまた一つは、競技者の調子や状態、生理的なものから心理的なものまで考えようとしない指導者です。つまり競技者の心に寄り添えない指導者。こう言う指導者は自分のエゴを押し通す残念な指導者です。

 

決してタイムが上がったから、良い指導者ではない。競技者の未来を見据えた指導をする指導者こそ良い指導者なのだ。

 

こう言う指導者が増えていき、日本の陸上競技の中長距離界が繁栄する事を切に願う。

 

そして、タイムだけで良い指導者と判断される世間の風潮が排除される事を切に願う。