兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

小学生ランナーのトレーニングの取り組みについて

小学生ランナーが競技を取り組むに辺り、一番大切な事は体に負担をかけ過ぎない事である。やり過ぎは心身の成長を阻害し、故障がちになり、伸び代を抑えるからだ。

 

そして、走る楽しさを体感し、その競技だけに固執せず遊びを含めた様々な体を動かす運動をする事だ。

 

はっきり言って、小学生まではこれで充分。それ以上は、中学生以降からで良いのです。

 

全国各地に小学生のランニングクラブはあります。兵庫県でも私のクラブチームを含めて何チームかあります。その中で果たして子供の未来を考え、科学的、生理学的にトレーニングを行っているクラブチームは何チームあるだろうか。大半は目先のタイムにこだわり、それを価値観と勘違いをし、良いタイムの小学生を多く抱える事こそが小学生クラブに重要だと考えているのではないだろうか。

 

クラブチームの存在価値を見いだす為に…。利他ではなく利己である。

 

日本陸連や各都道府県陸協も悪い。度の行き過ぎたトレーニングを慎むようにとは挙げてはいるものの、クラブチーム対抗の競技会を開催したり、小学生で10傑などの順位付けをする。それでは、クラブチーム同志が競い合ってチームの子供達に無理をさせるのも無理はない。おそらく、陸連自体が小学生ランナーの育て方を分かっていないのでしょう。

 

小学生から速いケニア人ランナーやエチオピア人ランナーを聞いた事があるでしょうか。そもそも、小学生で競技に力を入れているのでしょうか。そんな話しは聞いた事もありませんよね。それでも、成人すると日本人は負けるのです。そこには、資質だけの差だとは私は思いません。

 

今後、日本の中長距離種目の活性化を真剣に図るのであれば、小学生ランナーへの指導の考え方を見直すべきだと私は思います。