兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

成長期までのランナーの育て方の2分化

成長期のランナー(子供達)を育てる考え方は、はっきり言って2分化している。

一つは、小さい頃からスピードを磨かなければ将来の絶頂期に間に合わないと言う考え方。スピード理論とでも言うのでしょうか。陸連自体も、こう言う考え方だと思う。小学生から大会を多く行い、小学生クラブチームを積極的に奨励し、中学や高校で正式種目よりスピードの必要な短い競技の大会も増えているのは、こう言う考え方を持っているからだと感じる。

もう一つは、小さい頃に有酸素能力を最優先に高めたいと言う考え方。私はこちらの考え方なので、贔屓目で見てしまうのですが、有酸素能力は地道に作り上げなければいけない、成長の過程に挟み込む事で急速に伸びやすい、出来上がった体では伸びに限界がある、これらの見解から私はこちらの考えである。

ましてや成長期の子供達は、体も弱く故障を引き起こし易い。そう言う子供達に、負荷の高い、そして体に負担の大きいスピードトレーニングを推奨するのは、どうかなと思う。

もちろん、中学から活躍してスピード派で伸びた選手もいない訳ではない。しかし、大半は後発の選手ではないでしょうか。

確かに俊敏性や効率の良いランニングフォームを高めるトレーニングは小さいうちから行う必要性があると思います。

しかし、それらはスピードトレーニングの多様性ではないと私は思っています。

将来有望と言われながら、小学生で終わった子供もおります。中学生、高校生で終わった子供もおります。それらの子供達は、故障がちでトレーニングが思うように積めなかったり、体の発育に負担を掛けてしまったり、精神的な負担を強く受けたりで、記録が伸びなくなった子供達です。

能力の限界と言えばそれまでですが、スピード理論的な考え方は終われば切り捨てのように思ったりもするのです。