指導者はどこを向かなければ行けないのか。
選手ファースト、選手の先々を考えた指導が正しい姿だと私は思う。
だがしかし、所属している学校や団体、そこで雇われている指導者目線で考えてみると、その学校や団体の名声の為に、そしてそこで指導者が存続し続ける為に、今所属している所で結果を残す事が最重要、使命とも言える。今の日本のスポーツ社会だとそうなってしまうのかも知れない。そして結果を残し、指導者自身も次のステップへの話しを待ち望んでいるのかもしれない。
悲しいかな、こう言った日本の体制では、年齢に合わしたスムーズなトレーニングへの移行が出来ない。更に体が出来ていない成長期の子供達に無理な負担を強い、そして怪我や故障を引き起こしてしまう。
こう言った環境下では、才能があるであろう選手の芽も多く摘んでしまうのは間違いない。つまり、この環境下では世界では勝てないのだ。
学校部活を含めた縦割りの体制全てを批判する訳ではない。何故なら、集団生活での学びや礼儀作法、仲間意識、そして一つの目的を皆で共有する事ができるからだ。
だからこそ、今ある体制のもと指導者は選手の将来を見据えた指導、現時点ですべき指導に徹して欲しいと私は願う。
そして、世界に近づく為にも、少しずつでも今ある体制を崩して行かなければならない。
私が活動しているクラブ活動も、その1歩だと私は信じる。
その考え方がある限り、私は信念を曲げない。常に選手ファースト。選手の未来を考え、選手と相談し向き合ってトレーニングを含めた指導をこれからも行っていく。
例え、今結果を残せなくても、チームの存続が危ぶまれても、私に負のレッテルが貼られようとも…。
私は曲げない。それが真の指導者だと信じて。