早朝練をするのが、良いのか、悪いのか、本当の所はよく分かりません。と言うのも、早朝練が良いとおっしゃる方々は、ある一点の効果のみをピックアップして良いのだと言っている所 もあるからです。
早朝練を良いと支持している見識者は、早朝練をする事、特に朝食を食べる前に行う事で、体がエネルギーに変えやすい糖質の少ない状態で運動を行い、脂肪をエネルギーに変える体のつくりにシフトするのだと言うのです。
確かに、その理屈は間違いではない。その状態時には、エネルギーとなりやすい糖質が枯渇している分、体内にあるエネルギーとなりうる脂肪、そして筋肉などからなるタンパク質からエネルギーに変え利用します。
しかしそうであれば、せっかく作り上げた筋量を損ないかねない。そして、尚且つ脳は糖質しかエネルギーに利用出来ない。体を動かす筋肉にエネルギーを取られると、脳にエネルギーが回りにくくなる。すると、脳はアドレナリンなどのホルモンを出して、中性脂肪を分解し、遊離脂肪酸を血液中にどんどん放り込みます。そして糖質が少ないとその回りに取り巻く水分も少なくなる。遊離脂肪酸によって血液がどろどろになると同時に、アドレナリンの作用で血管が収縮し、脳卒中や心筋梗塞で突然倒れてしまうこともおこりうるのです。
危険性をはらんでまで行うべきかどうか…。
では、早朝練をしなければ練習量が積めるのかと言う話しです。体が出来上がる大学や大人になると確実に距離を踏みトレーニング量が増える訳です。一度にこなす時間が作れない分、早朝に時間を割く必要性はあると私も思うんです。600km~の走行距離を積むとそれ相応の時間が必要になる訳ですから。
ただ、そこまでトレーニング量を求めない中高生の場合、それが必要かどうかは微妙な所です。早朝に速いスピードを入れるのはもっての他論外です。
なので、早朝練については自分達の判断で、行うのであれば無理し過ぎない程度までで進めるべきだと私は思います。
それが私の見解です。