兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

日本人はなぜ故障が多いのか

海外の有力選手は故障をした人をあまり聞かない中、日本人の故障者はどうしてこんなに多いのだろうか…。情報量だけで、海外の有力選手も故障が多いのだろうか?いや、強い選手は一年を通して一部(思いあたりませんが)以外は競技を続けれているように思う。それに比べて日本の選手は、有力選手も実業団選手も、高校生選手も、中学生選手も、超最悪では小学生まで故障を起こす。

それは何故か。練習の回復を待たずに高強度な練習を行うからだ。いわゆる、オーバーワーク。また、ポイント練習(スピード練習)の強度が高過ぎるからだ。そして、強度の高い練習をよりきめ細かい段階を追って行わないからだ。さらに、発育途中の早い段階で、そう言った強度の高い練習を過度にやり過ぎるからだ。最後に、体重を抑える事ばかりを気にして、栄養バランスの崩れ、糖質や脂質不足からのエネルギー不足が原因なのだ。

つまり、日本人は練習のやり方、練習の過程、競技への向き合い方が間違っているという訳だ。

では、なぜ変えないのであろうか。気付きのある方もいるはずだ。それは、日本は小学生クラブ、中学校、高校、大学、実業団と指導が細分化しており、その度に別の指導者へと移行されるからだ。そして、任された指導者は全力で選手を仕上げてしまう。何故なら、選手の成果を自分の手柄にしたいですし、指導者の地位や名誉をあげたいからだ。それは、指導者だけが悪い訳ではなく、そう言ったシステム、縮図も悪いのである。おまけに、駅伝と言うものが絡み、その駅伝が指導者だけでなく、学校や企業、保護者や、地域の人々をも選手を煽ってしまうのだ。

こう言った状況下の日本、改善が無ければ故障者は増え続けるし、故障により素質ある人のトレーニングの遅れから、世界に追いつきにくい状況は変わる事は無いであろう。