兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

ランナーの成長タイプ

ランナーは大きく分けると、早熟型、中だるみ型、晩成型の3タイプになると思うのです。どれが良いとかはなく、自分自身が何処を目標に、そして何を目標にするのかだと思うのです。

 

体力のピーク時に結果の頂を目指すのか、頂は小さくてもどれだけ長く続けられる事を目指すのか、どの年代でも頂点を目指すのか、目標は色々かと思います。

 

世間では、選手も指導者もどの年代でも頂点を目指そうとしがちであるが、人間とはそう上手くいかない。何故なら、成長期では体と心の成長の早い人の方が有利であり、スピード中心の無理したトレーニングを行えば行う程、体が耐える事が出来れば、速くなる可能性が高いからである。しかし、成長が止まり体が成熟する20歳頃からの心身の能力の向上は、速筋と遅筋の比率などの遺伝子的な要素は別として、誰もがある程度の一定のレベルの力まで到達します。そうなった場合に、それから先の伸びしろを考えると、それまでに積み重ねた地道な能力の器づくりの差によって、間違いなく能力の差になって生じる。

 

体への負担を極力抑え、いかに地道にその年代ですべきトレーニングをすべきかで…。

 

心身のピークに大きな頂を目指すのであれば、そうすべきである。

 

中学や高校で頂を目指すなら、むしろそれでは遅いかもしれない。故障の大きなリスクを背負いながらも負荷の高いスピードトレーニングを中心にやっていくべきでしょう。

 

ただし、無理した負荷で高めた体は、成長を抑制し、肉体を痛め、精神をすり減らし、成長に合わした効率良いトレーニングとは成らなく、その結果はそれ以降の成績の停滞につながってしまい、辞めてしまうケースも出て来る。

 

それは覚悟しておかなければならない。

 

また、中学で力のあった人が高校で伸びを落とし、大学や社会人でまた花を咲かせるケースがある。これが中だるみ型です。これは色々なケースでなるのだろうが、一つ言える事は諦めなかった方々である。一度、体に負荷の掛かるトレーニングを緩めた事による心身のリフレッシュだったり、トレーニング内容がガラリと変わる事で止まっていた時間が再び動き出したのである。一件中だるみした事で時間が無駄になったように感じてしまいますが、その時間があったからこそ次に進められたのです。

 

このように、成長のタイプには3タイプあるが、私は20歳を過ぎてから25歳前後で大きな頂に到達するのが、そこが一番大きな頂だけに良いように思います。