兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

異端児な私のトレーニングに対する考え方

まず最初に伝えておきます。陸上競技の長距離において、これをすれば絶対強くなると言う確立されたトレーニングは多くはありません。

なので、あらゆる人が試行錯誤を行い、様々なトレーニングを組み立てているのをご理解頂きたい。

問題なのは、それに便乗して新しいトレーニングを名乗り、学校やクラブチームと組んで、それを流行らせ、そのトレーニングを当然のようにする事です。

例えば、体幹レーニング。インナーマッスルだけを鍛えると言うものです。軸が安定すれば、体がブレない=無駄な動きがなくなる…のような。

100歩譲って必要としましょう。皆さんはそれとは別に筋トレで腹筋されますよね。私はしませんが…(笑)それってもちろんインナーマッスルも動かしている訳だから、同時に鍛えている訳ですよ。それなのに、インナーマッスルだけ鍛える為のトレーニングって必要でしょうか。

100歩譲らないとすれば…、軸を固める体幹レーニングって必要でしょうか。

軸を固めると言う事は体の動きに制限と緊張を与えてしまいます。もちろん。軸を支えているのが、インナーマッスルではなく腹圧と背骨からなると言う元からの話です。

必要以上にインナーマッスルやアウターマッスルで固めてしまうのは、体のしなり(バネ)を失うと言う事です。それも時間を割いて…。

例えば、jog30分、筋トレ30分、体幹レーニング30分時間をかけたとします。それであれば、私はクロカンに60分使った方が走る動きに必要な筋肉からリズムからボディーバランスから、有酸素能力から鍛えられると考えます。時間も短くです。

それも、オモリとなる必要ない筋肉は付ける事なく…。

流行りには必ず裏があります。惑わされずに自分の考えや、より適切だと信じるトレーニングに向かって進むべきだと私は思います。

ドリル(動き作り)についても同じ事が言えます。可動域を広げる為や、フォームを良くする為など…。

全てをダメ出しする訳ではありません。練習前やレース前の動的ストレッチとして使われるのであれば、ドリルはポイントを押さえて種類を絞れば、効果有りだと思います。

ただダラダラ時間を20分も30分も割いて行うのは、疲れるだけで時間の無駄としか考えられません。

20分・30分と時間を割いてまでもjog以上の効果があるとは考えられません。そんな時間と体に余裕があるのであれば、その分jogに利用した方が効果的です。

人の走る動作を分割し、その一つ一つの動作を別々にドリルとして体を使って動かす。一見効果的に見えますが、バラバラな動き一つ一つを集約して連動して走る動作に結びつける。そんな事が実際の走る動きに綺麗に結び付くと思いますか?

答えはNoです。

時間を割いてそれをする位ならば、走る自分のフォームの理想をイメージしながら流し(ウインドスプリント)を何本か入れる方が、効率かつ効果的だと思います。

今流行りの可動域を広げるドリルにしても、人は自分のボディーバランスやリズムの取り方、そして体型以上の可動域を広げると言う事は、接地ポイントのズレや走るリズムの崩れを生じ、走り自体が崩れてしまいます。

速くなる為のドリルが故障や走りを崩す要因となってしまうのです。せっかくの時間を割いてまでも…。

人は必要以上にストライドを広げて走っておりません。逆にピッチで走る選手も多数おります。超一流と言われるイチローでさえ体が固いと言われています。私も学生時代から体が固いですが…(笑)。ですから、故障しない程度に体が動けば、それで充分と言う事です。

これらも世間の流行りに乗っかって、信じ込まされて、無駄な時間を割いている訳です。

そして筋トレもそうです。簡単そうに見えて実際は超難しいトレーニングです。必要な部分にピンポイントだけ鍛える事は、かなり知識を持っていないと出来ません。私には出来ません。必要でない所を鍛えるとオモリになりますし、体の軸を固めてしまうとしなりが無くなります。局部の筋トレで鍛えた筋肉と筋肉を上手く調和し、連動させるのも難しいのです。

体の感覚やボディバランスを重要視するアスリートが行っていないのも、その為です。体操の内村航平選手でさえ行っていないと言います。もちろん私も出来ません。

ましてやズブの素人の学校の先生では、筋トレを効果的に上手く使いこなせるはずがありません。

それらを踏まえて、無駄なく、効率良くトレーニングを積む為にも、私はクロカンやヒルトレ、そして流しを定期的に挟んでトレーニングを積むのが、ランナーには調和が取れて一番効率的だと考えます。

今言った不必要と思われるトレーニングを入れて(もちろんjogも入れた上で)3時間以上かかる内容が2時間までで済むはずです。

もちろん、トレーニングはそれだけではありませんが…。

世間は踊らせれている事が多いと言うのが私の実感です。

逆に言えば、だから私は異端児なのでしょうが…(笑)

私では売れる本は出せませんね♪