よく、足の可動域を広げろ。そうすれば、楽にストライドが伸びて速くなると言います。
しかし、私の考え方は違っています。無理に当事者にあった可動域以上を広げる事は、トータル的に弊害以外何物も生まれないと思っています。
先に言いますが、要は当事者にあったバランスです。
では、なぜ弊害が生まれるかを説明致します。
可動域を伸ばすと言う事は、筋肉の張りを弛めると言う事です。筋肉はある程度の張りがあり、その反発(跳ね返り)を利用して、速く走る為の反射を生んでいます。
ですが可動域を広げる事で、その張りを弛め、反射が鈍り、ピッチを殺してしまうのです。
筋肉をゴムに例えてみて下さい。ゴムはある程度の引っ張りだと、その反発で素早く元に戻ろうとしますよね。
でも、思いっきり伸ばしきった状態になると、ユルユルになって反発を失いますよね。
可動域を無理に広げるとは、こう言った状態を意味します。
例えば、静的ストレッチは動的ストレッチに比べてパフォーマンスが落ちる事は科学的に証明されています。
静的ストレッチは動き以上に伸ばすストレッチ、動的ストレッチは動きの範囲内に伸ばすのを抑えるストレッチです。
そう考えると、ゴムの伸びきる状態がわかりますよね。
ではその分、筋力を上げれば良いのではと考えられる方もおられるかと思います。
その考えは、短距離のように短時間にレースが終わる場合には、通用するかと思います。
しかし、中長距離のように長い時間走る競技では、必要以上のオモリとなり、ランニング効率の阻害となるのです。
また、可動域を必要以上に広げる事は、故障のリスクを高めます。
特に女性は元々から股関節が柔らかく、男性に比べて股関節変形になり易いと言われています。
可動域を必要以上に広げる事で、着地ポイントのズレが生じると、弱い所に衝撃が走り、股関節や膝を痛めるリスクが高まるのです。
私は体が超~固く、あぐらがかけない位です。ましてや、可動域を広げる事など考えた事もありません。でも1500mは、3'54"で走っていたんですよ♪
ねぇ、必要と考えられますか?
私の考えは、世間一般的な考えとは違いますので、異質であくまで個人的な考えですけれどね♪