兵庫RC(ランニングクラブ)

小学生から大人まで幅広い層のチームでの様々な連絡や報告、そして私の考え方や理論を上げて行きます。

朝練が必要かどうかについて

朝練を行う目的は2点あるかと思います。
①走る距離をかせぐ目的。
②寝ている体を起こす目的。

寝ている体を起こす目的で軽い体操や運動をするのに朝練を使うのは、健康にも故障予防にも良いかと思います。

ですが実際行う目的の大半は、走る距離をかせぐ事だと思います。

そもそも昔ながらの質より量、走る距離でトレーニングの効果を考えるから、このような朝練の使い方となってしまうのではないかと思います。

例えば、朝30分jogと午後30分jogをするよりは、一回で60分jogをする方が負荷が高く、体への負担が大きい。超回復から得られる練習効果は一回で行う方が大きいのです。

要するに、距離をかせぐ為に朝練をするのであれば、時間を少しでもかけて一回の練習に集中して行う方が練習量を少し抑えれる分、効率良く効果的だと考えます。

また、朝練にはリスクも大きい。睡眠がシッカリ取れない可能性と、朝食を抜いてしまう事での栄養不良の可能性。行うのであれば、その辺りまで必ず注意を払う必要があります。

特に成長期の中学生には距離をかせぐ目的での朝練は、故障や疾患を考えると良い所がないのではと考えます。どうしても、一回の練習での時間が取れない場合は仕方がないのですが…。この場合も時間の作り方、効果の薄いと思う動きづくり(ドリル)や走る為だけに特化して鍛える事の難しい補強や筋トレを省いて不整地でのjog中心に行えば、短い時間内でも一回での練習量を作る事はある程度可能かと考えます。

大学や実業団でも昔ながらの距離をかせぐ感覚で朝練を行う所もありますが、時間があるのであれば、一回の練習での走る時間を増やせば、朝練分の時間か短縮でき、効率良く練習できるかと思います。

それでも走る時間が足りなければ朝練をすれば良いかと思いますが、人間の生理的限界の走る距離は30~35kmと言われていますので、それ以上を掛けて+αで朝練を行うとなると、明らかにオーバーワークですよね。

極論かも知れませんが…。